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澄百合高等部のセーラーを着て肩までしかない髪の毛を少し梳かす(ばっさりやられた)。装飾品は無し、左耳には三連ピアスと赤い石のピアス、右耳には何も無し。化粧はせずに(王子に化粧すれば背の低い18歳に見えると言われた、背の低いは余計だっつーの)鞄は持たず財布と携帯のみをポケットに入れる (授業なんて受ける気はさらさら無い)バットケースを背負いブーツを履いて玄関を出る。(いつもなら外には麦藁帽子を被って害虫駆除をしている美少女がいるのに・・・!)(変態親父かわたしは)



・・・・・並盛中学校 うん。普通そうな名前の学校だ。校庭には野球部やサッカー部などが、朝練に勤しんでいる。わたしの制服が珍しいのか、はたまたわたしの存在自体が珍しいのかはわからないがちらちらと視線を感じる、職員室は入ってすぐ近くにあったためすぐに辿り着けた。

「おはようございます、今日からここに転校させられてきましたですが担当の教員の方はどちらでしょうか?」


ドアを開けて喋るわたしに一気に教員達がこちらに目を向ける。わたしの格好を見て眉を潜める者、わからずきょとんとしている者、様々だった。